Monthly Archives: September 2011

いきなりiPhone5をゲット?目立つアプリキャンペーンとは。

Pingme

先日グループメッセージングへ後発参入したPingMeはこちらのエントリーでも

紹介しましたが、早速アグレッシブなキャンペーンのメールが届いたのでご紹介。

 

インセンティブを活用したTwitterなどのソーシャルメディアキャンペーンはアプリ

マーケティングにおいても様々な事例がありますが、PingMeの本キャンペーンは

特定の期間中に本アプリを最もアクティブに使ってくれたユーザー10名に

iPhone5をプレゼントするというもの。

本キャンペーンでうまいなーと思うのは以下2点

 

1.発表間もないiPhone5をプレゼント商品として活用

2.ユーザー数を広げるのとアクティベートさせるのがセットな企画

 

iPhone5が正式に発表されてからこの間もない期間でインセンティブとして用意した

のはこのサービスが一番最初なんじゃないかと思うくらいのスピード感。

正式決定する前から狙って仕込んでいたんでしょうね。何事も最初の事例が一番目立

つのでこの意思決定とスピードは素晴らしいと思います。

またコンタクトしたユーザーの数によってランキングを決めるというのは、ユーザー

数の拡大だけでなく、そのユーザーをよりアクティベートするという意味でも良い

施策だと思います。またランキングなので「競わせる」という要素もあって良いですね。いk

 

「どのようにサービスを創るか」は当たり前のごとく重要ですが、「どのようにサービス

を拡げるか」というのは今まで以上に重要かつ、それ自体が競合優位性になっていくフェー

ズであることを実感します。

 

本キャンペーンはこちらの公式ページからもチェックできます。

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シンプルでデザインが気持ちいいビジネスカード交換アプリ「CardFlick」

アプリの内容は上の動画を見れば一目瞭然。

「CardFlick」を使えばもうリアルのビジネスカード(名刺)は不要、スマホで

簡単にビジネスネットワークを管理しよう、というアプリです。

同様なコンセプトはCardcloudなど競合も出てきていますし、アイディアレベル

では良く出てきそうなアプリなのですが、本アプリが優れていると思うのは以下

3つです。

 

1.Bumpを彷彿とさせるカード交換ギミック

2.シンプルで洗練されたデザイン

3.優れたローンチマーケティ

 

1.

Cardflick

 

Bumpがなぜあれほどのヒットアプリになったかは言わずもがなですが、あの

iPhone同士を「コツン」とあてるあのアクション。あれは誰もがやりたくなり

ますね。このアプリもビジネスカードを下から上に「シュッ」とやりたくなる

んです。

 

 

2.

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デザインは統一感があって気持ちいい感じです。

現状選べるカードは14種類で、今後はこのカードのバリエーションを増やし、

有料デザインも追加していくことでしょう。

 

3.

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CardFlickは今回のTechCrunch Disruptに出展し、初日のオーディエンスが選んだ

No.1サービスとなりBattleFieldというメインコンテンツへの出場権を得ています。

彼らは下記のようなイベント専用のカードデザインを用意し、うまく話題を作った

結果とも言えます。うまいですね。

Photo_11-09-23_23_30_31

 

 

個人的にはトラディショナルでアナログなビジネスカードをWebに持ってくるのは

かなり難しいとは思っていますが、それを可能にできるのは「デザイン」の力なの

かと思わせてくれたサービスでした。

Instagram v2.0メジャーアップデートにおける絶妙な戦略

言わずとしれたInstagramは昨年10月にリリースして以来、常に素晴らしい改善

を重ねてバージョンアップをしてきましたが、先日初のメジャーアップデート

となるver.2.0をリリースしました。

 

Photo_11-09-23_19_37_19

 

アイコンのブラッシュアップやフィルタの追加など様々な改善個所もありましたが、

なんといってもメインとなるのはカメラ撮影時のフィルター、ティルトシフト適応

などのInstagram内の「カメラ撮影」時における圧倒的な機能改善です。

 

この「カメラ撮影」にフォーカスして大幅にアップデートした点にInstagramの

重要な戦略を見ることができます。ちょっと考察してみようと思います。

 

最近話題になったCEOのKevin Systromが語ったInstagramの成功ストーリーにも

ありますが、彼らは自らが考え提供する「ソリューション」に注目するのではなく、

そのサービスで実際に発生している「問題」にフォーカスしています。

 

また、Instagramの現状の強みは以下の3つであると考えます

1.iPhoneにおける手軽な写真共有アプリとして圧倒的No.1のブランド力

2.Facebook、Twitterなど外部サービスを統合したシンプルな写真共有体験

3.アクティブユーザー数と独自ソーシャルグラフ

 

逆に彼らが今抱えている(もしくは今後向き合わないといけないであろう)課題

と想定されるのが「どのように収益化するのか?」という点。

恐らくまだ強引に収益化にサービスの舵を切ることは無いと思いますが、少なか

らず今後のファンディングを含めて「収益化に対する動き」を出さないと彼らも

動きづらい点はあると思います。

 

そこでこの収益化という「課題」に対して、またInstagramというサービスが現在持つ

「問題」に対する答えが「カメラ撮影」機能の大幅アップデートだと思います。

 

「問題」を抽出するにあたって、主にヘビーユーザーを中心に考えます。

彼らも恐らく上位2割のヘビーユーザー、エヴァンジェリストユーザーに対して

フォーカスして意思決定をしているものと考えます。

 

私も含めてInstagramのヘビーユーザーの多くのユースケースは、

①写真撮影はデフォルトのカメラ or 他のアプリ

②フィルタなどの写真加工も他の複数のアプリ

③保存した写真をCamera rollから選択し、最後にアップロードするのがInstagram

という流れです。

 

ここまでしてなぜ最後にInstagramにアップロードするのかというと、彼らの強み

の3である独自のソーシャルグラフがあるからです。つまりヘビーユーザーは写真

自体はもちろん、本質的にはそれをフックとしたInstagram内のフォロー&フォロワー

とのコミュニケーションを楽しんでいる。

 

Instagramとしてはよりユーザーを「写真共有体験」の最初から最後まですべてを

Instagramで提供することが重要であり、例えばフィルター課金など収益化の手段

などの可能性を広げる意味でも①と②をInstagram内へ持ってくる必要があります。

 

つまり①と②がInstagramで提供できていないというのが、今回のver.2.0で解決した

かった「問題」だと推測できます。

 

その「問題」に対してこれほど素晴らしい改善を実装してくるところはInstagramは

流石と関心せざるをえません。フィルター効果、ティルトシフト効果を見ながら撮影

できる機能はもちろん、実際使ってみると効果適用のスピード感、直感的な操作性

が特に素晴らしい。

 

約1年で1000万DLを獲得するであろう素晴らしい実績ですが、その裏には綿密な

戦略と技術力があるということですね。