Monthly Archives: August 2011

ビデオ版Instagramの地位はSocialcamかviddyか

Instagramがブレイクして間もなく、当然の流れとして同様なスキームを「写真」ではなく「動画」で提供するサービスがいくつもリリースされました。

その中で現状、頭2つ抜出ていると言えるのが動画共有のJustin.tvが提供する「Socialcam」と「Viddy」です。「Socialcam」はリリース4ヶ月で100万ダウンロードを突破し、「Viddy」はリリース4ヶ月で75万ダウンロードという実績だったので、単純に数字だけを見ると「Socialcam」が一歩リードという感じですが、似ているようで目指している世界観は違うようです。

 

●Socialcam

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Ustream同様のライブストリーミングサービスを提供するJustin.tvは今年3月に動画共有アプリの「Socialcam」をスタンドアローンの別サービスとしてリリース。

「Lets you share short videos with your friends with just a few taps」

というシンプルなコンセプトの基、あくまでフォローフォロワーになった友人のみの写真共有に特化し、Facebook認証によって写真への友人のタグ付けが簡単にできる使用となっています。Instagramのように”エフェクト”の概念はなく、あくまでコンセプトにある通りに友人間の動画共有にフォーカスしたアプリです。UIで特徴的なのが4分割されたサムネイル。写真と比べると一見してコンテンツの価値がわかりづらいのが動画の難点ですが、その難点をヘッジするアイディアとしては素晴らしいと思います。Socialcamはリリースの時点でiPhone、Android両方のデバイスをカバーし、好調を受けてSocialcamはJustin.tvからスピンアウトするそうです。

 

●Viddy

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Socialcamのリリースから遅れること1ヶ月、よりInstagramライクな動画共有アプリ「Viddy」がリリースされました。Popularという概念でフォローフォロワー関係なく、面白い、話題の動画をチェックできるUIや、動画の”エフェクト”機能などまさに王道といった内容。直線を基調としたデザイン性もかなり評価できると思います。また、ダウンロード実績だけ見るとSocialcamに若干劣りますが、Viddyは未だにiPhoneのみのローンチ。iOSでその世界観を完成させてからAndroidへ移行するというInstagramとこちらも同じ思想であると予想され、また、Webでも各種動画を閲覧することができます。

 

「動画」というメディアは「写真」に比べるとリッチではあり、コンテンツとしての可能性は高いと思いますが、モバイルから個人が手軽に共有するという点だとなかなかハードルが高い印象は拭いきれません。この課題を劇的にクリアできるようなサービスが出てくるのであれば、モバイルでの手軽な動画共有というカテゴリはより大きな可能性が出てくると思います。それはメディア(媒介)としての革新なのか、UI/UXとしての革新なのか。

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激化するモバイルコミュニケーションの世界にSamsungが「ChatON」をリリース

“FacebookがグループメッセージングのBelugaを買収して”メッセージング”に特化した

Facebook Messengerをリリース”

 

“全韓国人が使っていると言われるチャットアプリのKakao Talkが日本法人を設置し、

サイバーエージェントが出資”

 

“グループメッセージングの先駆者「GroupMe」をSkypeが買収”

 

“AppleはiOS5にて独自にメッセージングを強化した「iMessage」を発表”

 

このように国内外問わず、サードパーティー/プラットフォーマー問わず、モバイル

コミュニケーションレイヤーの一見ベーシックかつ普遍的な分野での競争が加速して

います。

 

これは、この分野がユーザーを選ばない普遍的でシンプルなニーズであり、もっとも

スケール感のあるフィールドだからであると思います。

 

そこにまた新たなビックプレーヤーが登場しました。

韓国が誇るグローバル企業であり、スマートフォンにおいてはGalaxyブランドによって

iPhoneに次ぐ地位を確立しつつあるSamsungです。

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Samsungは自社のOSだけでなく、Android、iOS、BlackBerry、さらにWebからも

利用可能なコミュニケーションプラットフォームの「ChatON」を発表しました。

基本的なチャット機能はもちろん、AMSと言われるアニメーションを簡単に作って

共有できたり、とにかく全部入りという印象。

詳しくはこちらの動画をご覧ください。

 

モバイルインターネットのシンプルで革新的な点は、何より離れた人といつでも

どこでも、同期/非同期でコミュニケーションが気軽にできるという点。

人とつながっていたい、触れ合っていたい、というのは人間の普遍的なニーズで

あり、それを時間と場所を越えて実現させることこそ、モバイルインターネット

やスマートフォンと言われているものの最も価値ある点だと思います。

 

そのスケール感やバリューに対してたくさんの企業がしのぎを削るのは当然の

状況ですね。ますます楽しみな分野です。

独自のリコメンドエンジンとユニークなUIによって食事の発見を支援する「Ness」

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Webの世界において近年追求されてきたパーソナライズドリコメンデーション。

購買履歴などからの絶妙なリコメンドでいうとamazon、検索のパーソナライズ

に関してはGoogleなど、様々な分野で日々リコメンドの精度は向上しています。

 

「Ness」はその中でも、より個人の趣味趣向が反映される「食事」という分野

において自分に合った食べ物/飲み物の発見をエンパワーするアプリです。

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リコメンドのコアとなるのが「Likeness Engine」といわれる独自のアルゴリズム

で、FacebookやFousquareなどのソーシャルなデータも活用して精度の高い

リコメンデーションを実現しているとのこと。

また、アプリ起動時にはまず10のお気に入りのレストランのランク付けを

することによってリコメンドがスタートします。

 

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また、本アプリのもうひとつの特徴といえるのがそのユニークな検索UI。

この状態でキーワード検索が可能ですが、画面を左右にスワイプすると

背景のカテゴリが次々と違うものに変わり、気になったカテゴリの部分の

写真をタップすると以下のようにそのカテゴリでの検索結果に遷移します。

(日本未対応のため結果が見れないのが残念)

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基本的には今いる場所の近くのものが検索でき、距離や価格帯など細かく

設定することも可能。

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パーソナライズドリコメンドをやるのであれば、相当高い精度でないと今の

サービス環境から考えるとユニークな存在にはなり得ないと思います。

Likeness Engineがどれほどの精度を追求していくのか、とても楽しみなアプリ。